成長=経験×決断
高校2年生のとき、母親が死んだ。
高校3年生のとき、父親が死んだ。
2人とも余命宣告をされた。
癌だった。
僕は両親に、すごく感謝している。
両親は2人とも高卒だったけど、
予備校にも行かせてくれたし、
お金はたくさんあると思ってた。
お金がないことを知ったのは、
父親が死んでからだった。
父親が死んで、
父親の給料明細を初めて見たときだった。
いま思えば、
家でジュースなんて飲んだことなかった。
まぁでも幸せだった。
僕と弟を立派に育てるために、
洗濯が大変なのに、野球をさせてくれて
お金が大変なのに、予備校に入れてくれて、
お金が大変なのに、慶應に入れてくれて、
お金も洗濯も大変なのに、
アメフトをさせてくれて。
そんな手をかけた息子が、
これから!ってときに、
二人は、死んだ。
生きてる間、
お父さんには中々認めてもらえなかった。
でもお父さんが死んでから、
お通夜で、お父さんの同僚に
「キミか!キミのオヤジさんが、いつも会社で嬉しそうにキミの話ばっかりしてるよ。会いたかったよ。」
まさか自分のお父さんが
会社で僕のことをそんな風に言ってる
なんて思いもしなかった。
凄く嬉しかったけど、
本当は今の僕を見て、
「うちの息子がさぁ〜」
ってもっと鼻を高くして
自慢して欲しかった。
僕は両親が死んだことさえ、感謝してる。
あのとき死んでいなかったら、
今の僕はない。
僕は「決断」ができるようになった。
親に頼ろうとしても、頼れない。
これが僕を
いちばん成長させてくれたんだと思う。
親は死ぬことで、
最後にまた僕たちを
教育してくれたんじゃないかとも思う。
自分で決めることが、生きることだった。
自分で決めたから、
人のせいにできなかった。
学部も。
スポーツも。
就職先も。
転職も。
パートナーも。
退職も。
無職も。
1ミリも人のせいにできなかった。
だから自分に死ぬほど向き合った。
全て自分の出した答えだった。
だから後悔はしなかった。
僕に子どもができたら、
全部自分で決めさせたい。
違うだろー、と思ったことでも、
やらせてみたらいいと思う。
自分のせいなんだ、
って分かってくれれば、
教育は成功だと思う。
過保護は、子どもへの愛じゃない。
過保護は、子どもを奴隷にしているだけだ。
認めてあげる愛と勇気。
人を変えることはできないけれど、
人は変わることができる。
お父さん、お母さん、
ありがとうございます。
芦名勇舗
【1989】川崎で生を授かる(平成元年)
【2010】慶應大学アメフト部主将
【2011】電通(コピーライター)
【2012】プルデンシャル(営業)
【2014】プルデンシャル(営業所長)
【2015】俳優(ロサンゼルス)
【SNS】
@ashina.ashina
@ashina.ashina
→動物的につぶやいてます。
4コメント
2016.06.05 23:53
2016.06.05 22:23
2016.06.05 21:53